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高齢者が集まる誕生日会の現状
誕生日というものはたとえ高齢になったとしても、家族や知り合いからお祝いをしてもらいたいと思うものです。
今まで生きてきたその価値というのは、誕生日を迎えるたびに本人も周りの人も、認めたり長生きをして欲しいと願うことが多いのではないでしょうか。
高齢ともなると、通所介護施設というデイサービスに通うご老齢の方々が増えてきています。施設では高齢となると自分ではあまりうまくできなくなってくる食事や入浴などの支援、とくに病後の機能訓練や口腔機能を高めたりするほか、送迎まで行っている施設があります。
一ヶ所のデイサービスに100人以上が通っているという施設も現代の高齢化社会では多くなってきています。100人以上人が集まれば自然と4日に一度はどなたかが誕生日を迎えます。
デイサービスでは毎日のように誕生日会を開いているところもあるようですが、たいていは一週間に一度、数人の方の誕生日会を開いています。本物のケーキをにロウソクを立てて吹き消したり、介護者と一緒に音楽を聞きながら手拍子で簡単な童謡を歌ったりしています。
とくにデイサービスは高齢者が多いので、喜寿である77歳や米寿である88歳のお祝いは誕生日会のなかでも特に盛り上がりをみせ、職員が一丸となって誕生日を祝うため、遠くから歌手を呼んでステージを作ることもあるようです。
もちろん喜寿や米寿の方々は、最新の曲を知っている可能性が低いため、昔の演歌や歌謡曲、リクエストがあれば軍歌などを披露してくれるように歌手に頼むこともあります。
誕生日を迎える方がデイサービスに来ると、その日は特別な迎えの仕方をすることが、習わしになっている場合もあります。今日が誕生日の方は言ってみれば主役だからです。
その主役の方にマイクを持っていき、思い出話や喜寿なら喜寿になった思いや喜びなどを、もてなす形で質問を交えて語ってもらうサービスもあります。
また、誕生日会が一通り終わると、その日の主役の方の写真を撮って、記念の用紙に写真を貼り付けて帰りに渡します。家では普段見せないような嬉しそうな、はにかむような表情をした写真に、帰宅後驚く家族も多くいると言われています。
家族には大っぴらに祝ってくれとは言えなくても、こころの底では、自分の誕生日を忘れないでいてくれる人がいると、たとえ高齢であっても嬉しいものですね。